キンドルのKDPセレクト登録を120%活かす為の説明書

>

アマゾンのキンドルで電子書籍を出版すると、KDPセレクトに登録することが出来るようになる。KDPセレクトとは電子書籍のキンドル独占販売契約のことである。KDPセレクトに登録することによるメリットとデメリットをまずはご紹介しよう。

【KDPセレクト登録のメリット】
・250円~1,250円で販売すると印税率が70%になる
・登録期間90日中、最長5日間に限り書籍の無料配布が出来る

【KDPセレクト登録のデメリット】
・楽天koboを始めとした他のプラットホームでの電子書籍販売が出来ない

これらが、キンドルのKDPセレクト登録する上でのメリットとデメリットである。そこで生まれるのが「結局KDPセレクト登録はするべきなの?するべきじゃないの?」という疑問である。最も大事なポイントとしては「他のプラットホームでも販売したいかどうか」に限ると思う。個人的な意見としては、キンドルのみで十分だと思っている。ゆくゆくはキンドルが電子書籍市場の最大手になることは目に見えているし、出版する側の目線で見ても色々なところに販売網があると、管理が行き届かなくなってしまう恐れがあるからだ。ただし今回の記事はKDPセレクト登録をするという前提の元『120%KDPセレクト登録を活かす』という内容で展開していく。KDPセレクト登録するべきかするべきでないかという点に関しては、別の機会があれば。

 

と、言うわけで。KDPセレクト登録を最大限活かす為には、まずその特徴をしっかりと把握する必要があるわけだが、結局のところ特徴というと先程あげたメリットとデメリットに集約される。デメリットの部分に関してはどうしようもない部分であり、諦めて頂くほかないというのが現実。そこがどうしても引っかかる場合はKDPセレクト登録をしなけばいい。よって、ポイントとしてはKDPセレクト登録のメリットの部分を活かすということになる。

まず先程の【KDPセレクト登録のメリット】であげた「250円~1,250円で販売すると印税率が70%になる」に関してだが、これは読んで字の通り。KDPセレクト登録をしなければ販売価格に関わらず印税率は35%となる。特に説明する必要もないと思う。

 

さて、大事なのは次の「登録期間90日中、最長5日間に限り書籍の無料配布が出来る」というもの。これが今回の最大のポイントである。まず、印税面のメリットから考えてみる。キンドルをはじめとした電子書籍における印税の計算は、紙書籍の印税に比べて非常に単純明快である。高印税率である場合が多く(多いというかほとんど100%、紙書籍の印税よりも高い)、電子書籍における印税率35〜80%(それぞれの電子書籍プラットフォームで設定される手数料)である。販売価格500円の書籍をキンドルでKDPセレクト登録した場合で考えると、500円×70%=350円となる(正確にはここから消費税の8%が引かれることになる)。

で、無料配布をすることによる印税面のメリットについてだが、まず無料期間中の販売(配布)数については印税は一切発生しない。それでも印税面でメリットがあると言える理由としては、無料期間中に本を読んでもらうことでレビューを付けてもらえるという点がある。これは自分自身に置き換えて考えてみてほしいが、アマゾンや楽天などでネットショッピングをする時、あなたはほぼ間違いなくレビューや評価を確認しているはずだ(元々その商品のことを知っていた場合はその限りではないが)。逆に言うと、レビューコメントや高評価が1つもついてない商品はなかなか買うのに踏み切れない。無料配布を利用することで多くの人に本を読ませることが出来、高評価をつけてもらうことが出来れば、その本は無料期間が終わった後も定期的に売れ続けることになる。

次に、KDPセレクト登録をして無料配布をすることで、二次的な利益を得ることが出来る。どういうことかと言うと、電子書籍出版をすることのそもそもの目的を「本を売って印税を得る」ではなく、「本を読んでもらい、ビジネスを紹介する」ことだ。電子書籍の優れたところは、書籍内で自身のビジネスの紹介をすることは勿論、リンクや連絡先を掲載することも可能であるという点だ。それを行うことで、電子書籍経由でビジネスの顧客を発掘することが出来るかもしれない。どのようなビジネスを行っているかはその人によるが、アプローチの仕方次第では大概のビジネスに応用できるはずだ。このような電子書籍の活用方法をとるとすると、電子書籍の販売価格自体は99円など、低価格に設定することが望ましい。何度も言うが、あくまでも印税はアレであって、本来の目的は出来る限り多くの人に本を読んでもらうことだからだ。

 

KDP登録をするかしないかでお悩みの方も多いかもしれないが、個人的にはKDP登録はするべきだと思う。理由は単純で、アマゾンが運営するキンドルの電子書籍プラットホームが最大シェアを誇っているためだ。35%と70%の印税率の違いにより得られる印税額は単純計算で2倍違うわけだが、仮に500円の書籍をKDP登録をせずにキンドルで売りだして、楽天koboなど他の電子書籍プラットホームで販売した時に、キンドルでの販売数と同じかそれ以上の販売数を上げることはかなり難しい。それならば、販売数が半分近くになろうがその分70%という2倍の印税率を得ることが出来るKDPセレクトに黙って登録しておいた方が労力的にも楽であるし、一つだけのプラットホームで売ることでレビューや評価が分散しないで済むというメリットもある。まあ、KDPセレクトは90日間ごとの登録制度になっている為、もしも気に食わないポイントがあれば登録を解除することが出来る為、そこまで思い悩む必要がないというのが正直なところ。逆もまたしかりで、とりあえずKDP登録せずに複数プラットホームで同価格で売ってみて、キンドルでの売り上げが他よりも良ければ他の所の販売をやめ、KDP登録をすればいい。悩んでる暇があればとりあえずやってみよう。という感じである。

By